餃子夫人

私は貝になりたいの餃子夫人のレビュー・感想・評価

私は貝になりたい(1959年製作の映画)
4.1
この映画は高度経済成長期に入った、昭和33年モノクロ作品。
主演フランキー堺
BC戦犯として逮捕され絞首刑までの様子を描いた物。

他に2007年 中村獅童
2008年 元スマップ中居正広 こちらの方が有名かもしれない。
実際の主人公 加藤哲太郎は床屋でも無く、置かれた状況、罪状、驚いたのは結末が違うという点には観る為だけに作られた?と思える。
しかし戦争の悲劇には違いない。
アメリカ兵を殺すのを敵役だと言われる加藤。
嫌だと言ったが、やはり殴られる。上官の命令は天皇陛下からのお言葉だと、どんな映画でも出てくるシーン。
しかし加藤の心の清さが仇となってしまうのが辛い。
私は初めて観たので、殺したわけでは無いのが分かる。ただアメリカ軍部達には通じなかったのだ。
BC戦犯が後少しで解放去れると希望を持ちながらも耐えるのが、忍びなかった。


私が全ての責任だと言った上官矢野中将の言葉と、加藤の心が変わっていく様子が人の良さを痛感させる。

本当の真実を知りたくなり本を読みたくなりました。

#戦争は全てを奪う#アメリカ兵からの暴力が無い作品
餃子夫人

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