ピカル

ヒア アフターのピカルのレビュー・感想・評価

ヒア アフター(2010年製作の映画)
3.6
 腑に落ちなかったが、ずっと見入った。女性キャスターが木の葉のように濁流にのまれ、漂流物に打たれ沈んで行く津波の描写と、交錯する臨死体験の映像が圧倒的だった。確かにあの時期には、公開できなかっただろうし、今だってあれを見たら失った人のありさまが想像され、正視に耐えない人もたくさんいるはずだ。
 臨死体験者、本当の霊能者、双子の兄と突然、死別した少年の苦悩は理解し尽くせないが、想像するきっかけになった。死語の世界、霊は存在し、人は必ず運命に導かれるということなのだろか。結論は、その時までわからない。その時が来てわかった時には語れない。だからみんなこうして語ろうとするのだろう。
ピカル

ピカル