ツィゴイネルワイゼンの紅茶のレビュー・感想・評価

鈴木清順作品を初鑑賞。夢と現実が錯綜している世界観。蟹、血、湿疹、口紅など赤色という鮮烈な色彩が徐々に映画を支配しつつある。あの切り通しが重要なモチーフになっているのかわからんが、青地があそこを行き来する様子を必ずと言っていいほどカメラは捉えてる。内容は難しくとも、絵面の美しさを楽しめる作品になっていてかつ原田芳雄という俳優を知れた良いきっかけにもなった。