これを浪漫と言って礼賛していいのか…?っていう疑問でグルグルした。
たしかにロマン主義的な作品なんだと思うし、ある種の美意識に基づいて作られた作品なんだとは思うけれど、無責任で未熟な自己愛の慰撫を「男の浪漫だ」って開き直られる感じ。
そんなものを2時間半も(この映画は長い…)見せられてもな…っていう拒否反応がずっと無視できない感じで在って、もやもやする。
この違和感と不快感は「タクシードライバー」に通じるものがあると思った。
こういうのは作成された/描かれている時代背景を差し引いて受け取るのがフェアかもしれないけど、それで割り切るには余りの押し付けと開き直り、と感じる
過去の時代のものを遡って責め立てるのも違うとは思うけれど、今日観ても名作、というのとも違うんじゃないかという感想だった。