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ツィゴイネルワイゼンのRのレビュー・感想・評価

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)
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匂い立つ清順美学

1度目は映画館で観たから満足度が高かった、2度目の鑑賞は理解しようと前のめり過ぎてサッパリ理解できなかった。
難解というよりも、”狐につままれた“という感覚。
解説を見てこの作品の面白さは理解ではなくて、十人十色の解釈なんだと思ったら凄く面白い映画なのかもと思えてきた。
盲目の旅芸人の行く末を高砂と小稲は全く違う結末の話したのがこの作品の味わい方なのかなと今思っている。
コインの裏と表みたいな高砂と青地、最初に小稲といる時の正反対なのに似たもの同士な感じが、
果たして高砂は実在するのかしらと思ってしまった、青地もどこまで存命しているのかしら…と考えたら鑑賞後随分時を経て面白い作品だと私は思えている。

“匂い立つ清順美学”
別の広告で書かれていた文言で、成る程と納得してしまった。
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