ヒロさん

さらば相棒のヒロさんのレビュー・感想・評価

さらば相棒(1982年製作の映画)
5.0
"ロック×SEX"をテーマとしたディレクターズ・カンパニーの『ピンク、朱に染まれ! 3部作』。今回も後に現代を代表する映画監督"黒沢清"が脚本に関わっている。中でもこの『さらば相棒 ROCK is SEX』が個人的に一番好みだった。他の作品も"性"、"欲望"、"バイオレンス"と過激な作品が多く"ヒューマン・ドラマ"があまりメインではない作品が多かったのに対してこの作品には他と違って"ヒューマンドラマ"がよく描かれている。だからこそエロス映画なのに思わず心にグッと響く映画に感じたのかもしれない。なんたって主人公の一人石橋凌(ARB)演じるラチが歌う『さらば相棒』。これが本当にカッコいいんだよなぁ!まだ20代の自分の心に深く響く。でも、ラチが自由で思うがまま生き歌い続ける姿は若者らしいと感じるのだが、やり過ぎなんだよな。それじゃ嫌われてもおかしくないよ。しかも、彼を支えるのは彼と共に九州から上京したピンサロ勤めのクミコ(太田あや子)とスナックの皿洗いの銀次(山根銀次)。お前誰のおかげで今があると思っているんだよ。クミコに至ってはレコード会社の社長のVシネ帝王、安岡力也に身体売ってんだぜ!銀次も生活苦しい中で生きているんだぜ!。そして安岡力也がクミコと銀次を無理矢理SEXさせ裏ビデオを撮るシーンは思わず胸が苦しくなったよ😢(でも2人ともSEXして嬉しそうな表情をしていたような…していなかったような…)。そんな訳でラチ、一言言わせてもらおう「流石自由人、お前、ヒモの才能あるよ!」(茶化し)
さぁ、ラチの話しはこれくらいにしておこう。この映画にはロックンロールときたら忘れてはいけない人物が出ている。内田裕也だ。少ししか出番がないんだがこれがいい役しているんだよなぁ…!全部持っていかれたよ‼︎
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