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震える舌のtanのレビュー・感想・評価

震える舌(1980年製作の映画)
3.6
元々《 怖い邦画 》として題名は知っていたけど、
こんな内容だったとは知らず
YouTuberのかいばしらさんの映画紹介から来て観てみましたが良かったです。

難病を抱えた子供たちが前向きに生きるストーリーの映画も素晴らしくて好きだけど、
こうして1980年代当時から見た難病破傷風の恐ろしさや 難病になった我が子の姿を見てどんどんと様々な意味で落胆していく家族のリアルな様子を
何一つ包み隠さずしっかりと映し見せてくれる作品はとても貴重だと思いました。

まさかあんな...
あんな小さな傷口から幼い昌子ちゃんが破傷風に感染してしまうなんて。
症状は一日と経たぬ間にみるみると進行していき、それに合わせて行われる痛ましい治療の数々
人間同士の感染は無いと医者から断言されていても不安の渦がどんどん大きくなって行き精神的にどんどん壊れていく父と母
その全てが恐怖でした。

唯一の救いは担当医の女医さんで お医者様と言う方達は本当に強い精神力と仕事に対しての気持ちを持って現場に居て下さるんだなと改めて思いました(人によると思いますが自身の知り合いの医者をされてる方も彼女と性格が非常に似ていました)
看護師さん含め医療関係者の方々には本当に頭が上がらないです

難病の恐ろしさや歴史を知れる貴重なドラマでした。
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