あにお

ワイルドシングスのあにおのレビュー・感想・評価

ワイルドシングス(1998年製作の映画)
3.8
初めて観たときは静かに衝撃を受けた。改めて観たら、話知ってるはずなのに昔より分かりにくくて、何度か「ん?」ってなった。自分の知能が衰えたらしい。
こう思わせといてひっくり返しドーン!ええ~!?みたいな分かりやすいエンターテイメント性より、皆まで分かってから、なるほど…なるほど…とジワジワ来る系。理詰めでちまちま積み上げて解いてく、どことなく証明問題を解いていく快感に近い(文系から見た妄想)。物語の根幹に関わるわりと重要な話を最後の最後でサラーッとしてるし、種明かしも、皆まで言わなくてもこれで分かるよね?くらいのもので、当時の自分よくこれで理解できたなと。

出演兼製作総指揮のケヴィン・ベーコンが一肌も二肌も脱いでる。チラッというレベルじゃないもん。たぶんこの映画そのものが彼の趣味というか性癖なのだろう。

エロティック・バージョン(unrated)というDVDがなぜかあったのでそれで再鑑賞したが、サスペンスと並んで売りのエロスは実はそんなでもない。エロく見せようという意図は伝わるものの。
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