仄暗く荒い画、押し殺したように抑揚のない時間の流れ、単調で奇を衒いつつも雑なカメラワーク。やってることは20世紀のフランス映画（※あんまり観たことない）と変わらないのに、なんでこう、イモっぽいというか、昼ドラ感が抜けないのか？どろどろの方向性が違う。
けれど、終始くそ真面目な顔で微妙なギャグを言い続けているようなシュールさ、絶対笑ってはいけないみたいな空気、わりと嫌いじゃない。演技も微妙なのかもしれないけどわりと好き。脚本は…まあダメだわな。
レビュー書こうかなという段になって初めてメインビジュアル見て腑に落ちた。フランス映画への愛を込めたコメディですと最初から言っとるやん。とりあえず自分の観方が大きくは間違ってなかったと安堵するとともに、一枚ですべてを物語るメインビジュアルの秀逸さ。最初からその前提で観てたら受け取り方も違ったかな。いや変わらんか。
