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ドラゴン怒りの鉄拳のyossieのレビュー・感想・評価

ドラゴン怒りの鉄拳(1972年製作の映画)
3.6
怒りの鉄拳

前作のチェンで、まるっきりの続編なんだと思った、最初。

恩師のホーが急に亡くなって、その葬儀のために上海にやってきたチェン。
そのホーの葬儀に日本人の虹口道場の人間が精武館を馬鹿にするように乱入してくるところから精武館と虹口道場の対立が始まる。

序盤格闘が余り見れなかった前作と異なり、師範がなだめるも影で虹口道場に一人乗り込んでいく。
1900年代の上海ってこともあり、日本が力を持ち始めて大陸に進出し出した頃だから、
中国人を下に見て中国人に嫌がらせをする嫌な日本人の姿で描かれている。

そんなシリアスな背景があるかと思えば、日本人の宴会のシーンでは着物を脱ぎまるでサンバのような衣装を着て腰をくねらせて踊る芸妓(って言っていいのか?)とか通訳ウーのわざとらいよう演技だったり、師匠ホーの墓の前で背中がムズムズ痒くなるようなキスシーン。そういうとこは香港映画クサい(本来ウケ狙い的)要素が漂う。

何と言っても今回はヌンチャク捌きが見所。あの怪鳥音と共にブルースリーのヌンチャク捌きのキレの素晴らしさが堪能出来る作品であると思う。が、他の役者さんとあまりにも差がありすぎてしまって生かしきれてないかな、とも思う。もったいない。
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