フリーター女子高生

アキラ AKIRAのフリーター女子高生のレビュー・感想・評価

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
5.0
本当に今見るべき映画。
この映像の細部の豪華さから感じられる。金をふんだんに使えたバブルの1980年代からこのディストピアみたいな世界は予測できたのだろうか。

オリンピックが中止になり、ネオ東京で落ちこぼれた反政府の人々は、見たことないAKIRAを救世主と思い込んで鉄男についていく。だが、当の本人は別に救世主になったつもりはなく、「勝手についてきた」と別に救うつもりなく自分のために力を使う。政府はコントロールできない力を封じるため無理やり力でねじ伏せ、地下ふかくに凍結させる。
この映画を見ていると、日本だけでなく、世界の情勢がそのまま映画に圧縮されたかのような錯覚さえ覚える。

莫大な資金が投入された映像美とともに、芸能山城組の音楽の重低音がビリビリ感じられる劇場で見てほしい。