うまお

天使の涙のうまおのレビュー・感想・評価

天使の涙(1995年製作の映画)
3.0
『感じる』映画。
故に、話は意味わからん。
調べたら監督が直前にメモ渡して後は即興でやってたらしいから、そりゃそうだ。

話が意味わからんからこそ、映る全てのものがよりビビットに飛び込んでくる。
時にはスローモーション、時には早回しで動いていく世界。
ちょっぴり褪せた色。汚な美しいというべきか。
今はエモいという言葉があるので、それがピッタリはまる。

そして金城武のかっこよさ。無垢な少年のような笑顔、行動に惹かれる。
最近男たちの挽歌を観たから、アジア系の2丁拳銃ってイカスぜ。

僕が幼少期を過ごした90年代がいかに素晴らしかったかがよく分かる。
いや、00年代も10年代もやがて素晴らしい時代と感じるのだろう。
そういう意味では、今作のような時代感を色濃く遺した作品は非常に価値があると思う。
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