ぷかしりまる

天使の涙のぷかしりまるのレビュー・感想・評価

天使の涙(1995年製作の映画)
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あんまり関係ないけどこの映画あまりにも良くて見終わった後ぷにできることは近所のまいばすけっとに夜飯と発泡酒を買いに行くことくらいしかなくて人生に絶望してる。人生の暇つぶしに歩いたり考えたり観たりお喋りしたり書いたり弾いたりそういうことのなにが楽しくて生活してるんだろう。そういうことはすべて気休め箸休めって思っちゃうのは現実生活への完全なる没頭という幻想を抱いてるから?でもそうは思えねえよ。映画を見る受動性とその偽物の世界に没頭する悲しさ。俺は現実でも能動的にコミットしていきたいんだ(でもそれで作ったものは、したことは、いったい何の役に立つというのだろう)この生活をこのまま続けていきたい?もしぷがエヴリデイ成城石井豪遊レベの裕福さを得たとしてもこんな気持ちで生きていくのかな。きっとそうだよ。お前はクソ田舎で早く東京に出たい、こんなとこはもうたくさんだって夜な夜なコンビニもなんもない雪道をぐるぐる歩き回っていたときに、都市生活者の夜を聴いて分かっただろ、問題は環境じゃなくてお前の心の持ちようだってこと
國分功一郎先生が暇と退屈の倫理学で示していたことは、もし人生を賭けて熱中できるのなら過激派のテロリストになることだって厭わなくなるという可能性があることだ。(なぜならそれはなんとなく退屈だ、という声から自由であるように見えるから)ぷは初めて奥崎謙三を知った時本当に羨ましかった。人から見たら間違ってる自分の論理を疑いもせず心から従っているその熱量に憧れたのだ。そして現実生活をどう歩む?映画が終わって劇場が明るくなったら一体どうすればいいの?分かんないよ

金髪の金城武に圧倒的感謝😭いきなり地毛が金髪に⁉︎とかこの監督ふざけてるのよね〜。そしてミッシェルリーの妖艶さに射止められた。最後に2人がバイクに乗っているのを広角レンズで撮る場面がすごく好きだった。ネオンの街と緑がかったライティングも異国情緒溢れる。「感情には期限がある」「傘が欲しいと思ったら彼が来てくれた。ずっと雨が続けば良いのになぁ」心に直接染み込んでくるような素敵な言葉だった。