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愛を読むひとのuenoのネタバレレビュー・内容・結末

愛を読むひと(2008年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ハンナの倫理観が正常とはいえない、という要素がこの映画をとてつもなく切なくしていると思いました。

収容所の出来事(選別と教会の火災に対する彼女個人の考え方が裁判のシーンで描かれる)について、彼女の認識はSSに入隊していた当時のまま止まっていて、入所20年後にかつての恋人に会って彼の口から直接聞かれたことでわかったのかな。
個別の関係の中では愛情を感じられるのに、その他大勢に対してはズレているというか、思いやりが欠如してしまう人というのは沢山いるし、なんだかとても切ないですね。
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