アンソロジー13

愛を読むひとのアンソロジー13のレビュー・感想・評価

愛を読むひと(2008年製作の映画)
4.7
自分が本好きだから…という共通項で見始めた作品。始まってすぐにタイタニックのローズやん!と気付く。
眉間に皺を寄せつつも芯の強そうな雰囲気は相変わらず。素敵な人だ。

歳の差の恋愛もの、という予想を見事に裏切り後半はぐいぐい引き込まれて夢中で見てしまった。
歴史背景、ドイツの建物の重厚な感じとか、女性のファッションなど美しい映像も含めとても見応えのある作品だった。

彼女の非識字は出生や時代背景によるものと想像する。裁判で語る事をしなかったのも出生や民族に対する彼女のプライドであろう。
そして彼が明かさなかったのも、彼女の尊厳を守る為だったのではないか。