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愛を読むひとのKのレビュー・感想・評価

愛を読むひと(2008年製作の映画)
3.7
15歳と36歳。“そのことで頭がいっぱい”という表現がうまい。なぜ自分で読まないのか、なぜ自分で注文しないのか。2両目。前半と後半でガラリと変わる雰囲気。選別。「あなたなら どうされます?」。行進ではなく駆け足。300件。雪。the。お茶の缶。恋愛映画に盛り込むにはあまりに重い題材。台詞から伝わってくるのは、盛り上げ要素として軽々しく組み込んでいる訳ではないという真摯な姿勢。それぞれの立場で考えさせられる重厚な人間ドラマ。この邦題とジャケットは内容にそぐわない点が惜しい。“読む”つながりで想像していた『きみに読む物語』とは全く違った。
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