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愛を読むひとのsatoのレビュー・感想・評価

愛を読むひと(2008年製作の映画)
4.5
最近なかなか映画を鑑賞する時間がなかったけど、そんな中でも見ることができて良かったと思わせられた作品だった。傑作。
知的好奇心に溢れる所や職務に全うする律儀さがある反面、自分のコンプレックスと向き合うことが難しかったハンナの多面性が凄くこちらにも伝わってきてたと思う。これ自体はフィクションなはずなのに、実在していたみたいな複雑な人間性がよく現れてたのが凄い。
そしてもう一人の主人公マイケルも、傷ついて彼女の存在に悩んだりはしたけど、彼なりの愛の形で支え続けたのが素敵だった。
それ以外にも戦争責任や、そのことに対する贖罪の気持ちにも触れてる所があって、色んなテーマを内包してるのが流石だった。
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