映画猫

愛を読むひとの映画猫のレビュー・感想・評価

愛を読むひと(2008年製作の映画)
4.0
2023-237

原作小説未読
数年ぶりに見つけた愛した人が戦犯裁判の被告人席にいる状況で、傍聴席からその裁判を俯瞰的になんて絶対見られない
報告書を誰が記載したのか問われた時、ハンナとマイケルにそれぞれの苦しさがあって観ていて辛い
郵便を受け取る時の表情の変化でハンナの心の充実感を感じられる
非識字者のハンナが図書室に向かうだけでも凄く大きな事だろうし、53歳から読み書きの勉強を始めた事もその理由も素敵
ハンナは罪を償わないといけない立場ではあるけど、どうしても恩赦を求めてしまう
76年に郵便を受け取るまで彩のなかったハンナの部屋がテープと本、写真で埋め尽くされていたのが印象的
約20年空いても郵便のやり取りからどこか変わらない所で繋がっている様に感じた2人の関係だったけど、88年に一瞬会ったあの時間でお互いに12年間描いていた姿ではないと感じて一気に2人の距離が遠くなった気がした
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