このレビューはネタバレを含みます
終わり方がビミョーだったけど、とても良い映画だった。
主人公が15歳の少年だった頃関係を持った女性。
彼女は忽然と姿を消したが、数年後彼がロースクール生として、傍聴しに訪れたナチスの裁判で被告人席に座る彼女を目撃する。
愛する人が、軽蔑すべき犯罪者であったことへの驚きと裏切られたような気持ち、にも関わらず彼女の罪が少しでも軽くなることを願ってる自分。
その葛藤はその後も続き、判決が確定した後、彼女を励ましサポートし続ける反面、手紙を20年間一回も返信しなかった。
そして彼女が釈放されることが決まり、刑務所内で再会を果たす。
しかし、あまりに時が経ち過ぎた。
彼女への接し方に戸惑い、また彼女自身の態度に少し落胆してしまう。
それが伝わったのか、彼女は釈放される前に自殺。
最愛の人を失い、彼はただただ自責の念で泣くー。
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彼女が主犯であるはずがない確固たる事実があるのに、その事実を話すことは彼女のプライドを傷つけてしまうから話せない。
彼女のために20年間、朗読し続ける。
本当に彼女を愛してたんだな、て思った。