ぷかしりまる

コヤニスカッツィのぷかしりまるのレビュー・感想・評価

コヤニスカッツィ(1982年製作の映画)
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多くの映画人がこの映画に影響を受けているらしい、知る人ぞ知るドキュメンタリー作品。ウォンカーウァイは滝の撮り方(ブエノスアイレス、まんまだった)や色調、長時間露光を参考にしてるに違いないよねとか何とか話しながら観てた。カメラを目として世界を見ることの面白さを追求した映画かもしれないなあと思って、ジガヴェルトフを思い出した。
望遠レンズで捉えた(人間の力や姿を矮小化し跳ね除けるような)自然、都市、文明崩壊はどれも素晴らしい。特に好きな場面は、雲が山々に被さって波のように力強くうねる場面、マンションが倒壊する場面、エスカレーターから降りる人々の足並みを横から撮影した場面、色とりどりの車が駐車されている様を上から撮った場面、立体交差をタイムラプスで撮った場面、都市の街並みが電子基盤と合致する場面、ロケットが空高く打ち上げられてから空中で爆破して回転しながら落下する様を長回しで撮った場面。