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コヤニスカッツィのkhのレビュー・感想・評価

コヤニスカッツィ(1982年製作の映画)
3.5
◯フィリップ・グラスの音楽、をきっかけに視聴
◯映像の連なりであって、物語はない。物語がないこと、物語ではない形式で表現すること、が望ましいと思っていた。けれど、いざ物語の全くない、ドキュメンタリーですらない、この映画を見ると、急に物語が恋しくなった。ただ天邪鬼なだけだ。
◯と言うか、映像を見ているだけで、頭が勝手に物語を求めて、勝手に物語を見い出そうするんだ。だから、わざわざ物語ろうとしなくたって、あるべき位置に映像を配置すれば、その隙間から物語は立ち昇る。この映画の場合の物語とはつまり、歴史だ。
◯この手の映像はAIによって自動で生成されるようになるだろう。だとしたら、この映画の価値は変わるのだろうか?
◯早送りすると、人間の個性とか性格とかが消え失せて、ただの動く人形に見える。知性も理性もない人形劇に見える。早送りされることで歴史化される、と言えるだろうか。個人であることが不問になり、集団として抽象される。
◯ことごとく反復されるイメージの数々。現代は反復が主題か?だからフィリップ・グラスやライヒの音楽が誕生したのか?
◯機械とは人間が生み出した自然?
◯早送りされる電光掲示板に映し出されるテキスト
◯ル・クレジオの『巨人たち』を想起。マシーヌ…
◯フォードランディア…
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