ベン家の帯

エターナル・サンシャインのベン家の帯のレビュー・感想・評価

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)
4.0
ジムキャリー&ケイトウィンスレット。
ある目覚めの悪い朝、仕事に向かうジョエル(ジムキャリー)は衝動的に通勤電車とは逆の電車に乗る。電車で出会ったクレム(ケイトウィンスレット)がジョエルに声をかけ、二人は次第に惹かれ合う。少し不思議な雰囲気の恋愛ストーリー。

〖以下、ネタバレ〗
”ラクーナ社”は人の脳から特定の記憶を消す技術を開発。
顧客は、大切な人を失った痛みに耐えられず記憶を消しにやってくる。
ジョエルとクレムはかつては恋人同士だったが、些細な諍いから別れ、それぞれがラクーナ社に依頼し記憶を消した。
クレムは衝動的に。ジョエルは痛みに耐えられず。
記憶を消したにも関わらず、二人はすぐに再会し恋に落ちる。
そうなる過程を回想シーンやサブストーリーを交えながら見せていく。

ラクーナ社からクレムの記憶を守ろうとするジョエル。
誰にも見せたくない暗い過去の中にクレムの記憶を隠すことを思いつくジョエル。
ラクーナ社から記憶を守るためであり、クレムに対しての真の自己開示を意味する。
ここの脚本が秀逸。
これによって再会の説得力を持たせていて、再開後もこれまでよりも良い関係を築いていくことを確信させてくれる。

長く付き合うと大切な人の性質はやがて自分の一部となる。
それは相手の記憶を消したとしても、自分の性質として残り続ける。
クレムの衝動はジョエルの中に残り、再び二人は出会った。
「自分だったらそうなるかな?そうであってほしいな」と感じた作品。

【サウンドトラック1】
ジョン・ブライオン/Theme
優しくて温かくて少し物悲しい雰囲気で凄く良い曲。テーマ曲。
https://www.shazam.com/track/40276054/theme?referrer=share

【サウンドトラック2】
Liam Rogers/Blossom (feat. Tavione)
2人の関係性の始まりを感じさせる曲。リフが良い。
https://www.shazam.com/track/436701159/blossom-feat-tavione?referrer=share