こーひーシュガー

エターナル・サンシャインのこーひーシュガーのレビュー・感想・評価

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)
3.5
【個人にとって最も大切なものは「信念」でも「感情」でもなく「思い出」―――『エターナル・サンシャイン』】

トラウマレベルの失恋をしたことがないからか、あまり登場人物に感情移入はできなかった。
また、時間軸が一定じゃなかったり、記憶シーンの切り替わりが激しいため観ていて少し混乱するが辻褄が合ったとき、「そういうことか!」となった。

"忘却はよりよき前進を生む"
劇中でも引用されたニーチェの言葉。
たしかに人は忘れることで前へ進める。
でもそれは逃避でしかないのだろうか。
前進はある意味逃避(後退)なのかもしれない。
思い出は単なる過去の遺物じゃない。
自分の人生の足跡なのだから。

観終わったとき、今付き合っている彼女に無性に会いたくなった。
もっともっとあの人を大切にしたい。
そう思った。