ジャケットやタイトルから、すごい純恋愛ものを想像させたが、ながく寄り添った恋人、夫婦について多くのことを教えてくれる。
最初は目新しくてなんでも新鮮だったのでその人を好きだと錯覚してしまい、それがすこしずつ代わり映えなくて、なんかつまらなくなってしまう。
でもよく昔のことをかんがえたら、それは目新しいからじゃなくて、本当に本当に好きだということに気づくことだって少しはある。
この映画のいいところは記憶をなくすことで、また新たな気持ちでその人をみれて、新鮮な気持ちで愛せるようになるという単純な話にしていないところ。
それでは、解決しないから。
そこが、ながく寄り添うペアに共通の特徴。
途中で、失いたいと心の底から思ってたことの中に失いたくない記憶があるところがすごい共感できた。いい思い出だけ残したいって、なんて傲慢なんやろな。
もうひとり出てくる女性のメアリーの名言は気の毒なくらい正論。ほんとに気の毒な。