緩やかさ

タレンタイム〜優しい歌の緩やかさのレビュー・感想・評価

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)
4.6
マレーシアの映画です。
群像劇のような作りで、小さなエピソードを独特のリズムで積み重ねていく。


私がはっきりと心惹かれたのはムルーとマヘシュの恋のエピソードです。

若い二人が真実の愛を見つけたと感じるような恋って本当に美しい。

周りの大人たちが優しく見守るのもそれをわかっているから。

(公園に突如現れる赤ちゃんたち!!ホントにどこから来たんだ笑)


耳が聞こえないマヘシュが手話で語った言葉

「お母さんが望むならもう彼女とは会いません。

でもどうか私の心に教えてください。

彼女を忘れる方法を」


胸がいっぱいになった。ここでちょっと泣いた。


でも中盤あたりまで、こんなに泣かされる映画だとは思わなかったです。

(ちょいちょいしょーもないけど笑っちゃうギャグ挟み込んでくるし)

「映画史に残るラストシーン」と言われる映画ってたくさんあるし、自分もたまに言うけど、
本作のラストカット(正確にはラスト一個前)の美しさ、、涙がぶわっと溢れた。
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