タレンタイム〜優しい歌の作品情報・感想・評価

上映館(1館)

「タレンタイム〜優しい歌」に投稿された感想・評価

主演2人もいいのだけど、それ以上にハフィズがいい。
ラスト、彼のステージに涙涙涙。
「ヤスミン監督の集大成的な作品で万人にオススメ」

高校で開催される音楽コンテストのタレンタイムに出場する生徒達の家庭の事情と交流を音楽を交えて描く群像劇。


ネタバレあり

裕福な家庭の娘と母子家庭で育った聾唖の青年の恋。

重い病気に苦しむ母親を支える秀才と彼を妬む同級生。

しばらく青年が聾唖なのが分からない展開上手い。

随所にある歌と音楽もシンプルに物語を盛り上げてくれる。

タレンタイムの場面もシンプル撮り方で、謳われる音楽を最大限に活かして聴かせてくる。

裕福な家庭の姉妹の父親が、「細い目」と同じ役者で同じような役柄なのが可笑しい。

ヤスミン監督の遺作になってしまったが、集大成的な完成度があるので、誰にでもオススメできる。

残念なのは、上映されたバージョンの問題なのか、発色や相対的な画質が微妙で、おそらくフィルムのデジタル化に問題があるのか?残念。
「細い目」と同じ撮影者なのに発色や解像感も悪くて若干のくすんだ状態だった事
2021年2月17日に鑑賞していたけどまだフィルマ知らなかったので記録として。

2回目だったけど同じシーン、同じ歌で涙が止まらない。

いつも行くカフェではこのCDをずっと流してくれます。
そんな映画。

ヤスミン監督ありがとう。貴女の作品に出会えて良かった。
HO

HOの感想・評価

5.0
ユジクのヤスミン・アフマド特集にて

大好き、この映画のことずっと忘れたくない。
「細い目」もそうだったけど、ヤスミン作品って誰かが誰かを愛するとき、それを行為で示すとき、その現れの解像度がものすごく高い。地に足がついていると言おうか血が通っていると言おうか、とにかく非常に精緻だ
特に、子供が繊細な依頼心を示したときに大人がそれをどのように受け止めるか、ここの表現がすごいと思った……夜中に叩き起こされて「これは恋?」と聞かれたときのお姉ちゃんが好き

あと、これはなんとなくなんだけど、カーホウが恋していたのはムルーではなくてハフィズだったのでは、と思う
カーホウの恋は、「お前が演奏する曲はあの子の名前と同じ意味だろ好きなのか」「そうだ誰にも言うなよ」という簡素なやりとりだけで明かされ終わるのだけど、彼が本番で演奏したのは「あの子」の曲ではなく、ずっと冷たくし攻撃して無視してきた「親友」の深い深い悲しみに寄り添うための旋律であったというの、多分ゲイロマンスの表現だったように思うんだよなあ
カーホウは演奏しながらずっとずっとハフィズの顔を見つめている
最後のあのシーンは本当に死ぬくらい泣いてしまう 死ぬくらい泣いてしまうよ
SatokoKUZU

SatokoKUZUの感想・評価

4.5
何度も観たくなる傑作。
優しさに包まれた映画。ヤスミン監督の作品をもっと観たかった。
仮設の映画館で鑑賞。
多民族社会、身近な人を優しい眼差しで見守り合う人たち。
人が人を想うことを、このような繊細な質の感触で描いた映画は、他にすぐ思い浮かばないほど。
表現には独特のこだわりがある。
空間の空気を写し取るように実景(主に校舎の佇まい)が挿入される。(小津の父ありきなどを思わせる)
バッハやドビュッシーのビアノ曲が繰り返し人々の表情にかぶる。歌が主役の映画とも言えるが、世界を繊細に表現する音楽の力への信頼を静謐なピアノ曲が伝えているようでもある。
umeko

umekoの感想・評価

-
〝愛は月よりも古い〟


この予告を観た時間帯も風の空気も覚えているのに映画名だけが思い出せなくて、あれはきっと夢だったんだ…と残念に思っていたのだけど、この映画だったんだと約2年越しに晴れ晴れした気持ち。

彼女の作品に出会えて、わたしはうれしいです。
HNT

HNTの感想・評価

4.7
人間の美しいところと人生の素晴らしい瞬間を凝縮したみたいな映画。
人間を見つめるヤスミン・アフマド監督の視線がなんと優しいことか!
『細い目』同様、登場人物の描き方が多面的で、エンディングにもあった通り「偏見にしばられた世は/ぼくの永遠の敵」
何回も何回も見直したい…けど現状鑑賞機会が限られているのが残念で仕方ない
初アップリンク京都。最終日に仕事を半日休み滑りこみ観賞。楽器を引く手元が気になってしまったりはしたが、ボロボロ泣いた。機会があればまた観たい。
春眠

春眠の感想・評価

4.0
世界がますます分断されていくこの状況にわたしはずっと絶望している。一切の偏見や差別を持たないかと言われればそれはきっと嘘になるんだろうけれど、知ること、考えること、理解しようとすることに誰もが努めるべきだとは思ってる。
その人の持つ特性はカテゴライズされたりするものではなくその人個人に帰化されるべきもの。なんのフィルターも介さず人が人と繋がっていく未来を望みます。
マヘシュが夜寝ている姉を起こして恋バナするシーンがかわいくて大好き。ピートテオの音楽もとても良いです。
>|