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タレンタイム〜優しい歌のbadhabitのレビュー・感想・評価

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)
4.5
すごく良かった。
ただでさえ日頃ほとんど邦画しか観ない身、且つマレーシアの文化や宗教や生活を何も知らず、初めてのマレーシア映画に何処まで入り込めるか鑑賞前は些か心配していたが、冒頭5分の教師二人のじゃれ合いを見て不安は吹き飛んだ。非常に親しみの持てるやり取りだったし、毎回同性愛関係に誤解される二人に思わず笑ってしまった。マレーシアは、割と笑いのセンスがこちらに近いのかな?
内容も非常にわかりやすく、もっと(主に多国籍な文化や宗教について)予備知識があればより理解出来たのだろうけど、なくとも十分楽しめた。
特別なことや奇をてらったストーリー展開ではなく、少年少女がそれぞれに抱える悩みや、嫉妬、不安や恋愛等が優しく描かれていて、特にマヘシュとムルーの純粋過ぎる心の触れ合いに胸を打たれた。
雨の中、マヘシュが母へ必死に手話で訴える姿にしゃくりあげて泣いてしまった。(勿論一人鑑賞)
その後の叔父からのメールの内容で更に涙腺が崩壊し、全顔化粧がログアウトした。
音楽も効果的で、全曲グッときてしまう…And I Goが特にお気に入り。サントラ欲しい。
鑑賞後、とても優しい気持ちになれる映画だった。
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