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血と骨のopokoのレビュー・感想・評価

血と骨(2004年製作の映画)
3.3
2023/11/10視聴、レンタルDVD

北野武監督作品だと勘違いしてレンタルした作品。
監督じゃなくて主演作品。
監督は、崔洋一監督。

アウトレイジの「全員悪人」じゃないけど、本作「全員嫌な奴」。

朝鮮籍の人をベースの話だが、特に国籍は関係ない(最後に北に財産を寄付したという流れがほしかった?)。
人間の弱さ、卑怯な面を全開にした話。

主演のビートたけし(監督じゃないので、あえて芸人名で)演じる金俊平は、蒲鉾製造業や高利貸しにより大金を得るが、家族に対する暴力、愛人を家に入れた同居と、まぁやりたい放題。

この主人公、原作者である梁石日の実父がモデルと知り、さらに驚いた。
戦争中は、何でもありだったんだな。

金俊平の本妻は、鈴木京香さん。子供が田畑智子、新井浩文、オダギリジョー、愛人が濱田マリと演技派揃いで、皆どこか人間の弱さと嫌なところを思っている。

特に鈴木京香さん、なぜこんな汚れ役を・・・・
そして、演技がうまいんだろうけど、ビートたけしが心底嫌な奴を演じてる。
考えさせられるけど「胸糞映画」ってあるけど、これはまじでムカムカする「胸糞映画」です。

さすがに監督が違うからか「バカヤロー、コノヤロー」はなかったし、かっこよく映されてもいなかったが、ビートたけしは役者としても才能があるんだろうけど、リアルすぎる嫌な奴は、本当に嫌な奴に思えるほどなので、これ以上は見たくない。
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