『ウォール街』と立て続けに観たが、、、これは前作とのギャップに戸惑う映画だなぁ(笑)
あのカリスマ性を持ったゴードン・ゲッコー、いくら服役後で歳も取ったとはいえ、さすがに角が取れ過ぎではないか!
わざわざ続編作ってまで、変わり果てたゲッコーの姿なんか見たかったのか、という話しですよね。
ゲッコーが輝くのはやはり悪人面して剛腕を発揮するときだが、そんなシーンって本当にちょっとしかなく、老いぼれたマイケル・ダグラスをずっと見せられても…、と思ってしまいました。
父親としてのゴードン・ゲッコーの哀愁という『ゴッドファーザー3』的な切り口は、もともと家族を描いた作品だったわけではないので、どうしても唐突感が否めないのです。
2008年が舞台ゆえに、サブプライムローン問題からのリーマンショックという流れの中でストーリーは展開し、ゲッコーは破綻を予見するなどの鋭さを見せたりもします。
ただ、金融ネタはあくまでアクセントとして、家族の再生物語やっちゃってるからなぁ、、、。
オリバー・ストーン監督作品ってこんなにヌルくていいんだっけ?、という疑問が頭に浮かび続けてしまいました。
まぁ、でもさすがに名作の続編だけあって、豪華な作りにはなってますね。
豪華なパーティでゲッコーとバドが再会して、ブルースター航空のその後をちょっと立ち話する、というのは、小ネタとして面白かったですよ。