たいちゃん

ゆれるのたいちゃんのレビュー・感想・評価

ゆれる(2006年製作の映画)
3.3
最近よく聞くタイトルだったから観た。コカイン瀧とか新井浩文(結構好き)とか出てるね。
面白いか面白くないかと言われたら面白くはないけど、色々考えさせられた。

顔も良くなくて地元に残り家業を継ぐ兄と、東京に出て自分のやりたい仕事をして女にも困ってない左ハンドルの弟。
母子家庭で母親は再婚、まさに独り身のちえこ(29)の死を巡り、裁判の心理戦が繰り広げられる。


最後、あれで救われたのだろうか。私は全くそう思わない。オダギリジョーが懺悔し、精神的に更生したところで蟠りのようなものは一生残り続けるだろう。
諦めざるを得ないものと、諦めた者を気にかけ続けなければならないものの隔たり、相互の辛さは永遠に解決できるものではないと思う。金で解決出来るものでもないことはちえの母の役割が証明しているように思う(今のところ)。この映画のテーマは「救いようがない」だと勝手に解釈した。

ただ、ガソリンスタンドはおしゃれにしてもあんま意味ないよな。可哀想だけど。
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