女は悪だ。男を狂わせる。
田舎に残り親父と暮らす、真面目で家族想いで素朴な兄。都会に出て写真家として成功した、アーティスティックな才能を持ち女にモテ垢抜けている弟。正反対な2人がお互いに持っていた劣等感や嫉妬という感情。それが1人の女を挟んだことによって爆発し、兄弟としての均整をぶち壊していく。その様が丁寧かつリアルに繊細に描かれていて、とても見応えがあった。
確かに兄弟としての関係は崩れていったけど、彼らはあの事件を通して初めて男としてお互いと向き合えたのではないか?と思えた。
ラストの香川さんの表情は鳥肌もの。