がっきー

ゆれるのがっきーのレビュー・感想・評価

ゆれる(2006年製作の映画)
4.8
再鑑賞。

吊り橋も、カメラも、心も、水に流されていたスニーカー、真実さえ、全てがゆれてた。

人間てホントにカオス。これを制作した監督から見る世界を見てみたいな。
世界がつまらなく見えそうだけど。

作中の兄弟は事件の当事者だったから関係はヒビ割れ状態だったけど、個人的には2人の絆なんて事件が起こる前からとっくに崩壊していたと思う。
まだ表層化していないだけでオワってる関係って絶対沢山あるよね。

今回この作品を兄と一緒に観始めたんだけど途中で兄が席を立って戻って来なかった。もう既に崩壊してるよね。だとしたら観てよかった。これで本当に腹を割って話せるじゃない。

監督がこの作品を作るために芥川とかイエスとユダの関係とかも調査してて、作品に込める熱意が伝わってきた。ただ、これ以上の作品が今後制作できるのかな。この作品が監督自身の壁になりそう。
がっきー

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