katomitsuho

ゆれるのkatomitsuhoのレビュー・感想・評価

ゆれる(2006年製作の映画)
4.7
久しぶりに自分の好みなすっごく良い映画に出会えて幸せ。

西川美和さんという監督はほんとに素晴らしい邦画界が誇るべきクリエイターだな、天才だな、と。映画を作るべく人だな、と。

人物の構図が理解でき始めた開始10分ごろから、既にただようこの映画やばいぞ、感。良い意味で。
幅広いことは承知でしたがまた今まで見たことのないような香川照之。オダギリジョーのあの感じはほんとオダギリジョーにしか出せないし、オダギリジョーで見たいんですよ。なんなんだろうあの安定しすぎてる自然なオダギリジョー感は。(笑)
その2人が全くタイプの違う兄弟でやりとりしてるところからもうこの映画やばい、感が溢れてる。

2人以外にもあのキャスト以外考えられないようなベストキャスト。あのキャストじゃないと同じような完成度、作品感は出せないんだろうなと思った。
こんだけ色んな役者が存在してて、誰が演じればより役が活きて良い作品に仕上がるかっていう、役者の使い方にも西川さんは長けているんだなと思った。

人間の本質を見透かし、痛いとこついてくるな〜と、ずっと苦しかった。オダギリジョーのように、見てるこっちも何度も揺れた。
ほんとに全てにおいて完璧な作品すぎて何も言えない。とりあえずまたしばらく月日が流れたらもう一度観ようと思う。
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