2時間ドラマという意見もあるが、話の作り、カメラワーク、音楽、独特の空気感これが全て機能して"映画"だった。
香川照之が「お前は全て疑ってかかって、何一つ信じようとしない。」てセリフがズシンとのしかかってくると言うか奪われた方はわかってるというか、最後のニヤリもわかってるからこそ許してる様にも取れるかな。
アジア特有のあのじめっとした湿気の重みと伊丹十三映画の様な軽快なテンポで淡々と日常を描く感じとがアンニュイでどこか浮いた雰囲気が漂うのだけどそこに事件や人間関係がもつれがまさにあの吊り橋のようにグラグラゆれる120分だった。
因みに余談ですが、兄と僕が高校生の頃
バレンタインデーの日に僕が手ぶらで家帰ったのに対し、兄が袋にどっさりチョコレートを持って帰ってきたときにした母親の表情を僕は忘れません。正にあの空気感でした、
