Yuri

ゆれるのYuriのレビュー・感想・評価

ゆれる(2006年製作の映画)
4.0
途中まで一人だけ濃くて香川照之劇場でしたけど、オダギリジョーの空気感が後半良いバランスでした。俳優陣やたらと濃いので、そちらも気になりましたが(^^;)他人なら信じられなくても仕方ないとなるけれど、肉親だと悔やみきれないことになりかねないですよね。猛も稔も切ないなぁ。西川さんの作品はいつもヒリヒリするけれど、オダギリジョーに泣かされるとは思わなかったです(爆)最後の「兄ちゃん!!」は切ない余韻が止まらないです。流石、西川さん。是枝さんの弟子なのに、是枝さんにはピンと来なくて西川さんにはいつもクリティカルヒットさせられる不思議(爆)カリフラワーズの「うちに帰ろう」がこんなに切なく残るなんて(>_<)兄弟って生まれた時からずっと、きっとないものねだりなんですよね、お互い。自分が奪ったなんていうのもおごりでしかないわけで。同じ出来事も2人見る人がいれば全然違って見えるものですし。ずっと同じものを見て同じ時間を過ごしてきた兄弟だからこその記憶違いが大きな隔たりになることがあるのだなと、親とは違う、兄弟、姉妹という繋がりについて考えさせられる作品でした。
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