クリストフォルー

ラヂオの時間のクリストフォルーのレビュー・感想・評価

ラヂオの時間(1997年製作の映画)
4.2
最初に映画館で観た時は、散りばめられた色々なリンクや小ネタに気が行って、本来の物語を愉しめてなかった。(テレビ放映などで)二度三度と観返す内に、舞台とはまた違う、映画ならではの視点を活かした作品世界に入り込めた。
『総理と呼ばないで』などで見慣れた、西村雅彦ならではの全方位立ち回りキャラ。鈴木京香も、三谷の舞台で引き出された独自の存在感が発揮されている。そして、最強アイコン役を託された戸田恵子と裏ヒロイン・奥貫薫のかき回しも、これが最初だったんだと思うと感慨もひとしお。もちろん、布施明や細川俊夫、並樹史郎に藤村俊二、唐沢寿明などの持ち味も、十二分に引き出されていて見飽きない。時間が熟成する映画の好例だね。
クリストフォルー

クリストフォルー