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ヘアスプレーのxavierのレビュー・感想・評価

ヘアスプレー(2007年製作の映画)
5.0
コーニー役を演じてるジェームズ・マースデンがジム・キャリーにしか見えないんだよなぁ…
おしゃれとダンスに夢中なちょっとぽっちゃり女子高生トレーシーの夢は、
人気テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」のダンサーになること。
ある日、番組のオーディションが開催されると知ったトレーシーは、母親エドナの反対を押し切りオーディションに参加する…
ストーリーはこんな感じ。
個人的には、こんなに楽しくて元気のもらえるミュージカル映画って他にはないんじゃないかなぁ…って思ってる
何もかもが、最高!
ドラムがリズムを刻むオープニングシーンから、もう心は持っていかれる。
画面から溢れてくる楽しさ、バックで流れる楽曲は、ある時はノリのいい曲
またある時は、しっとり聞かせる曲とそのシーンにピッタリな曲が流れる。

映画の舞台は1962年のアメリカ・ボルチモア。アメリカ国歌"星条旗"の発祥の地である。そんな土地柄のせいか、古きよき物が尊ばれる。また年代からいっても、人種差別の色濃く残ってもいる。まぁ、白人至上主義だね。
作品に出てくるトレーシーの親友ペニーの母親やミッシェル・ファイファーが演じるベルマなど典型的な人物。
白人と黒人が交流することなど許さないし、むしろ白人だけでもいいって感じがする。

それとは対照的なのがトレーシー。
彼女は、人種の分け隔てがない。楽しいものを共有したり、友達になりたいと思ったら"肌の色なんて関係ない!"
って感じの子だしね。
番組のMCのコーニーもそう。彼は良いものになるのであれば、白人と黒人が共演するのは当たり前だと思ってるし、これから先はそんな時代になっていくとも思っている。

だからトレーシーとベルマは対立しちゃうんだなぁ。まぁ、2人とも自分の考えがブレないのもあるんだろうけど
だからストーリーも明るいだけじゃなく、人種差別っていう社会問題も織り込んだ作りになっている。

後は、みんながみんなキャラが立ってるよね。まぁ、1番目立つのはエドナ役のジョン・トラボルタだろうけど…初めてエドナを観た時は、驚いた!
"何で母親役をトラボルタが演じてるの?"って…
確かに作品の雰囲気には合ってるんだよね、母親役が。
で話が進むに連れて違和感も薄くなっていくし。
トラボルタが白人の"ビック・ママ"を演じればクィーン・ラティファは黒人の"ビック・ママ"を演じてる。
また、これがピッタリなんだわ。ホント、肝っ玉母さんって感じで…
そしてリンクを演じたザック・エフロンはカッコよかったなぁ…

何度観ても、楽しいし元気ももらえる
やっぱ最高だわ!この作品は…
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