市川マコト

ツレがうつになりまして。の市川マコトのレビュー・感想・評価

ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)
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感謝の気持ちがこみあげました。
僕の妻へ。職場の同僚へ。サポートしてくれる全ての人へ。
自分は恵まれた環境にいるんだなと再認識できました。

映画の主人公は、すごく明るかったし、「パートナーがうつを発症したことで気づけるものがあった」と前向きに捉えることができていたけれど、うちの妻はどうだろうか。僕の周りの人たちはどうだろうか。

すごく大変な思いをさせてしまっているんだろうと改めて思った。申し訳なくて申し訳なくて仕方がない。。。


そして、この作品は、あくまで家族の目線によるドラマだと感じる。
当事者の心理描写が少なく、「うつ病患者がどんなことを考えているのか」という点については弱い。

終始ポップな表現がされていて、映画としてはすごく見やすくできていると思う。
だから、うつが身近でない人が、うつのことを考え始めるきっかけとしては、とても素晴らしい作品かもしれない。

当事者の僕としては、
「もっとつらいよ」
「もっとシリアスだよ」
「もっといろんなこと困ってるよ」
「家族とのトラブルももっと激しいよ」
と、この映画だけで、うつをわかった気持ちにならないで!…という気持ちになったのは否めない。

ご家族様がうつ病になったことをきっかけに、この映画をご覧になった方は、あくまで一つのケースとしての考えるきっかけ程度に参考にしていただけたらと思います。
一人一人、症状も悩んでいることも違うと思うので、ぜひご本人との対話を大事になさってください。



いやー!!
それにしても、ニオイガメのチビがかわいかった😍
飼いたいな〜🐢

高円寺の駅前の喫茶店も、色々思い出してエモい。