佐々木

みれんの佐々木のレビュー・感想・評価

みれん(1963年製作の映画)
4.2
仲谷昇が凄い。完ぺきな演技。まずその売れない小説家が死を求めて池内淳子との出会った時の佇まいは「人生棒に振ろう」という言葉がぴったり。またそのダメ小説家を受けて爽やかな色気を出す池内淳子のうまさも半端ない。これは惚れる。不倫が長引いて8年間、別れきれず空き缶を蹴る二人の切ない心情が伝わる。「浮雲」の森雅之よりいいよ。作品としても「夏の終わり」より数倍面白いし伝わる。掘り出し物の逸品。2017/2/6シネマヴェーラ。
佐々木

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