MitsuhiroTani

プライドと偏見のMitsuhiroTaniのレビュー・感想・評価

プライドと偏見(2005年製作の映画)
5.0
英国の美しい風景と、機微に富んだ会話、そして、恋の駆け引き。ジェーン オースティンの不朽の名作が、モダンな配役と演出により描かれていることで、18世紀末を舞台にしながらも、我々の感性、同時代的な目線で楽しめる。
本作が英国で公開された2005年の夏。私は妻子と共にロンドンから車で北に向かい、湖水地方を経て、スコットランド、インヴァネスへと旅した。家族にとって、英国最後の夏を過ごしたこの旅の風景と、帰国直前の秋に観た本作の風景がシンクロしたことを、はっきり覚えている。
今回観るのは二度目だが、涙が止まらなかったのは、我が娘が成長したからかな。
2021/09/16 3回目の観賞。
英国の美しい風景、時に軽やか、時に繊細なセリフ回し、最後まで全く飽きさせない展開。カビ臭いはずのストーリーが美しい旋律に変わり、モノクロームが彩豊かに変わる。やはり傑作。
MitsuhiroTani

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