のすけ

ヒーロー 靴をなくした天使ののすけのレビュー・感想・評価

3.7
再鑑賞。
スティーブン・フリアーズ監督。
ダスティン・ホフマン、ジーナ・デイヴィス、アンディ・ガルシア。

さえない嘘つきダメ人間のダスティン・ホフマン。そんな彼の目の前に飛行機が墜落し仕方なく人助けをしつつもちゃっかり財布を盗んで姿を消す。救出活動を行ったヒーローが誰なのか世間は騒がしくなるが‥

あまり現実味のない無い内容だが、そこは映画なのでドンマイと考えるとよく出来た脚本で面白い。
3人ともはまり役。ジーナ・デイヴィスが妙に懐かしく感じた。

最後に息子に生き方を説くシーンで、「世の中はウソだらけなんだ。だからお前は、好きなウソを選んでそれを信じればいい」と言っていた。何気に深い言葉。
『はったり』と『思い込み』は違う。『はったり』は自分で嘘と分かっていて言うことで、『思い込み』は『信念』の別名で、"大いなる勘違い"とも言うべきか、仮に間違っていてもそれに気づいていない状態。
なんでも最初からできる人なんて世の中にいないわけで、最初は皆"できる"という思い込み(強い信念)から始まるんだよなー。オリンピックメダリストや芸能人だってきっと皆そうやって自分が好きなウソを本気で信じて成功してきたんだろう。
世の中のたくさんの情報に飲み込まれて、ハッタリでしか生きられなくなっているのが今の世の中なんだろうな‥皆子供の頃はできるのに、大人になるとできなくなっていく‥ん〜。。。