のんchan

バッド・ルーテナントののんchanのレビュー・感想・評価

バッド・ルーテナント(2009年製作の映画)
4.0
ニコケイが自身の出演作の"お気に入りトップ5"の4番目に挙げていたので、これを観るためにオリジナル(ハーヴェイ・カイテル主演)を観てから比べてみました。

しかし、ヴェルナー・ヘルツォーク監督はリメイクではないと否定しているみたいですけどね。
まぁ、内容は根本的には一緒でシナリオは全く違ってました。


舞台はニューオーリンズ。悪徳警官テレンス・マクドノー(ニコケイ)は、ハリケーンで水没した留置所で囚人を助けたことで警部補に昇進するが、その時に背骨と腰を痛め、ずっと左肩が上がったまま身体のバランスがおかしい。そんな姿でも半年後には復帰して日々奮闘?する。

殺人事件の捜査中、ドラッグを掠め取り懐に収めたかと思えば、スポーツ賭博の負けが続き借金まみれ。聞き込みで老婆に暴行振るったのがバレる。付き合ってる娼婦フランキー(エヴァ・メンデス)の客から金を巻き上げたかと思えばギャングが出て来て逆に金を要求される。金を得るためドラッグディーラーに警察の情報を流す...

とにかく、あり得ない悪徳野郎なわけですが、いや〜ニコケイの演技は惚れ惚れするほど上手い👏
アクションと言うよりブラックコメディなんか?って程に笑えちゃう🤣

途中、高速道路にワニ🐊のハラワタ出ている死骸や幻覚にイグアナが出てくるところはヘルツォークらしいんだろな〜とカメラワークも楽しみました。


それで、オリジナルと比べると...冒頭からハマってるから、ニコケイに軍配上げるわ〜と思って観てたけど、途中がちょっと中弛みしたかな?
まぁ、ラストはオリジナルとは違う展開でハッピーエンド風?
しかしニコケイはハッピーじゃない、全然救われていない😂

彼女がドラッグ依存症から立ち直るとなり、なぜか寂しそうな表情したりする。ほんとワルなんだけど、ニコケイの人の良さ感、人徳という感じで全く憎めない。

オリジナルとは違うって監督が言ってるんだけど、ハーヴェイ・カイテルとニコケイ、どちらも唯一無二で良かったです👍
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