菩薩

明るい瞳の菩薩のレビュー・感想・評価

明るい瞳(2005年製作の映画)
3.4
フリスク代わりの安定剤系ムービー。発達障害?精神疾患?か微妙なところだが、まるで社会に馴染めない「風変わり」な主人公。兄夫婦と同居(寄生と言うのが正しいのかも)しているが当然居心地は悪く、しかも兄嫁の浮気現場を目撃してしまった事によりギリギリの均衡も破綻する。かねてから父の葬儀に参列を許されなかった(自分のビョーキのせいだと思い込んでいる)事を不満に思っていた彼女は家を飛び出し、ドイツにあると言う父の墓を見つけにいく旅に出る。が、めちゃくちゃいい感じのポツンと一軒家の前で運良くタイヤがパンク、その家に住む木こりとイチャコラしだして、最終的に青姦してこの映画は終わる。

はっ?(怒)

とまぁそこは置いといて、監督の狙いとしては言語に頼らないコミニュケーションの姿を描きたかったとのこと。その狙いは充分成功しているのだろうし、言葉が通じないから台詞も無く、後半はほぼサイレント映画状態に(って訳でも無い)。確かに前半は兄夫婦が自分についてコソコソ話している姿や、彼女の頭の中にこだまする幻聴(?)が大きな脅威となっているが、後半はその幻聴が二人を結びつける最大の要因にもなってくる。話自体は半身浴くらい浅いがゆったり浸かる分にはいいだろうし、全体的に胸元がゆるゆるなので胸チラムービーとしてはなかなかの佳作(とかどうでもいいですよね)。どこにも居場所なんてな〜い♪な鬼束ちひろみたいな人はお気に召すのではないだろうか、知らんけど。
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