浅野公喜

狩人の夜の浅野公喜のレビュー・感想・評価

狩人の夜(1955年製作の映画)
3.3
ロバート・ミッチャムが金目当てに伝道師に扮し幼い兄妹を狙うサスペンススリラー。俳優チャールズ・ロートン唯一の監督作だったりします。

ストーリーに惹かれるものを感じましたが、思ったよりも偽伝道師の狂人ぶりを見せつけるわけでもなく、時に缶を踏んで転んだりドアに手を挟まれたり猫に驚いて逃げたりとドジな所が目立ち終盤兄妹を匿う保護するリリアン・ギッシュとの豪快な一騎打ちが有るわけでもなく・・とそのマイルドな作風は評価の高さの割には個人的にイマイチだったかもしれません。

ただモノクロならではの影を活かした映像は時に絵本を読んでいるような幻想的なものであり、サスペンスでありながらダークファンタジー的要素も有る異色な雰囲気が漂っているのが特徴です。
浅野公喜

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