こういうタイプのUS産おバカコメディを鑑賞した経験が少ないので、余計にきちんと鑑賞できているのか不安ですが、なかなか入り込めない作品でした。
ベンスティラーの顔面が「美しい」とされるユニバースで絶え間なく繰り広げられるおバカ騒動ですが、とにかくベンスティラー演じるズーランダーが死ぬほど馬鹿。呆れるほど馬鹿。ここまで話が通じない人間存在する?というくらい馬鹿。
ズーランダーだけでなく周りの人間もこぞってバカ。金髪ロン毛男も馬鹿、その取り巻きも馬鹿、悪の組織まで馬鹿。
ここを楽しむべきなんでしょうけど、そのせいでなかなか話が進まず中盤まで大分つらかったです。
ただ、無秩序に話が行ったり来たりしているように見えて意外ときちんと一本道があるのは、ただのおバカ映画じゃないたる所以なんでしょうか。
BGMにツァラトゥストラはかく語りをかけて、Macを殴り、最終的に骨を取り出して骨で殴ろうとしたシーンは完璧なキューブリックオマージュで楽しかったです。サルよりも馬鹿な二人な気がしますけど。