エクスペクト・パトローナム！撮影風景や内容がより大人向けになった大人気ファンタジー第三弾。前半の謎演出が明かされる後半の展開が秀逸で見応え十分。よりひとり立ちして逞しくなったハリーに要注目。
さぁハリーポッター強化週間。見事3日連続鑑賞で、順調に第三弾まで鑑賞しました。
2001年公開でベールを脱いだ本シリーズも2004年公開の本作とわずか3年の間に急成長を遂げた主要キャラたち。ハリー、ロン、ハーマイオニーや魔法学校の仲間たち、ライバルたちとみんな顔立ちがどんどん大人になっていきます。
ハーマイオニー役のエマ・ワトソンは大変魅力的な女性になりつつあります。ハリーと一緒に逆転時計を使うシーンはなんだかドキドキしちゃいました。ハリーが羨ましい(手をパチンされるのも含め)。
しかし、本作はシリーズの中でも興行収入は最低だったらしく、やはり賢者の石や秘密の部屋との大きな路線変更が理由でしょうね。シリアスと書きましたが、アクションは全体的に前作、前々作よりも少なく、人間ドラマに重きを置かれている印象。
ゲイリー・オールドマン演じるシリウス・ブラックの正体と本性というところがとても効果的に物語に厚みを持たせており、純粋に面白かったです。
私自身ファンタジー作品は基本的に不得手なんですが、本作は大人向けの脚本、映像的な拘りもあってか、大変見応えがありました。
個人的には冒頭のハリーと叔父一家との一幕も好きでしたね。これまでの2作品ではよそ者のハリーに対してかなり意地悪な家族でしたが、本作ではこれまでの魔法学校での出来事のおかげで心身共に成長しているハリーは彼らの仕打ちに決して屈しません。自分自身の強い意志で家を出る決意をしたハリーに好感が持てました。
またこれまで作品を支えてきたダンブルドア校長役のリチャード・ハリスの急逝により、代役をマイケル・ガンボンが演じていました。正直知らなければ気付かないレベルですよね。
この手のファンタジー作品はメイクや衣装のせいもあってか、私俳優陣の顔と名前が一致しないんですよね。
ゲイリー・オールドマンもチャーチル役ほどではないにせよ、言われなければわからないレベルでした。けど、シリウス・ブラックかっこよかったなぁ。
とにかく後に人気監督となるアルフォンソ・キュアロン監督の唯一のハリーポッターでしたが、最初2作品が特に好きな方には微妙に映るんでしょうか。個人的には大変見応えのある面白い作品でございました。
※2020年自宅鑑賞251本目
