しまりす

トガニ 幼き瞳の告発のしまりすのネタバレレビュー・内容・結末

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

観てよかった。
だけど見たくなかった。

これぞ胸糞。
子役の子を含んで、役者さんの演技が凄すぎて圧巻。

余談ですがオットセイって強いオスが100匹近くのメスを独占するらしくて、当然弱いオスはメスとパートナーになれずにいるんです。で、その弱いオスがどこに性欲を向けるかって言うとペンギン(餌)なんです。ペンギンのオスメス関係なく犯したあとは食べるんです。動物界に食物連鎖があるのは仕方ないし、生きるために食べるという事は必要なこと。
だけど、自分の性欲を満たすという行為をしてから食べるって言うのが、この作品に出てくる暴行教師達と重なってしまって思い出した。
だから私はオットセイが大嫌いです。

・イノがお母さんに対して「この子の手を離したら、ソルの良い父親でいられる自信がない」って言ったシーン(で結果裁判を傍聴していたお母さんがそれを認めてくれたっぽい所)カッコよすぎて鳥肌ぶわーってなった。
・ミンスが「僕が許してないのに誰が許すだって?」と泣くシーン、イノがミンスの遺影を持って「この子はミンス。忘れないでください」って水に打たれたながら言うシーンは切なすぎて心臓がギューってなった。

多少脚色された部分はあれど実話ベースだからこそ、綺麗事だけ並べたハッピーエンドで終わらない所が良かった。
この映画が公開された後にトガニ法が制定されたのが救い。
しまりす

しまりす