まず、この映画ではなく、実話となった事件について、スコアすらつけたくないほど、最悪です。こんなに恐ろしいことが、現実に起きていることに衝撃で、トラウマになってしまう方もいるほどです。
次に映画の評価としては、満点以上のものをつけたいです。世間に知らせようと、動いた脚本家、実話に極力基づいた脚本、汚いものをしっかりと見せたところ。映画として、成り立たせることよりも、はっきりと現実、事実をそのまま映像に残したのがすごい。
実際に、これを見て再判が行われ、法が改正され、国を変える一本になったことは間違いないこと。
その真っ直ぐに、現実を伝える姿勢が、国を変えたと思う。
そして、何よりも子役の演技、堂々とした立ち振る舞いに感動した。この映画に出演することの覚悟、現実に同年齢の子供が被害に遭ったことを考えながらの演技は、とても難しいと思う。間違いなく、この子役の人達の演技力なしでは、この映画の力強さ、訴える強さ、この事件の恐ろしさを、世間に伝えることはできなかったと思う。
難しい題材を扱ったのにも関わらず、社会として大きな役割を持ち、現実として今後に残す。その媒体は、テレビでも無く、雑誌でもなく、本でもない、映画で映像として残すことに意味があって、映画のある意味について、ものすごく考えさせられる一本でした。
