スコア4.5以上・・・超傑作!超おすすめ!
4.0〜4.4・・・名作。おすすめ。
3.0〜3.9・・・お暇ならいいと思います。
2.0〜2.9・・・僕はあんまり、でした。
1.9以下・・・時間の無駄だと思います。
脚本に原作者である遠藤周作が入っているからか、非常に物語のキーワード(パードレとか)が印象的で、それぞれの人物のキャラクターが、ほぼ無名な役者にも関わらず、明快に伝わってくる。非情な拷問も敢えてロングで見せるなど、とても効果的だ。そして、この小説の大前提である信仰とはなんなのか、というテーマを鋭く抉っている。4対3の画角でスケール感が削られていたり、画面が暗すぎたりということもあるかもしれないけど、それすらもこの映画の味わいとなっている。篠田正浩の傑作の一つだと思う。ただ一点、納得がいかないのは、とても重要な役柄をある大物俳優が演じているところだ。この時代の「異国の人」を日本人が演じるのはあまりにも無理がある。