コブラ改めキットラトゥーラ

エクスペンダブルズのコブラ改めキットラトゥーラのネタバレレビュー・内容・結末

エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます







“使い捨て”というタトゥーを入れ自らを消耗品と名乗り、どんなに難易度の高い依頼でもギャラさえ払えば気合いと根性だけの出たとこ勝負で100%完全に遂行してくれる傭兵業界にその名を轟かせ撃ち合い殴り合いが大好物で仕事が終われば皆でカスタムバイクに股がり近隣に騒音を撒き散らしながら突風のように走り去る屈強な不良中年だけで結成されたアットホームな凄腕傭兵チームがいた。




奴らの名前は消耗品軍団!人呼んで“エクスペンダブルズ”!



ここでエクスペンダブルズのメンバー達と関係者を簡単にご紹介!

〔エクスペンダブルズメンバー〕

:バーニー・ロス(シルベスター・スタローン)
人間離れした射撃能力を持ち、バイクから飛行機まで乗りこなす、女性にも優しい頼れる消耗品軍団のキャプテン!しかし人一倍責任感が強く仲間思いな性格から何でもかんでも1人で背負い込もうとする傾向がある。お気に入りのマイアクセは“幸運の指輪”。
ライフルを使うと何故か不思議と真っ先に弾切れを起こす。


:リー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)
驚異のナイフ名人で普段はバーニーをジジイ扱いしてるがピンチの時は必ず駆けつけ、恋人の浮気現場に遭遇すれば女を責めたりせず、代わりに浮気相手とその友達全員に殴る蹴る刺すの暴行を加え半殺しにするだけで水に流すアツい友情と寛大な心持ったエクスペンダブルズきっての切り込み隊長にして軍団の副キャプテン的存在!


:イン・ヤン(ジェット・リー)
身長の低さをメンバーから毎回イジられまくっているが踵落とし一つで相手の首ヘシ折るとんでもない殺傷能力を秘めた一子相伝の殺人少林寺拳法の使い手。
金にがめつく家族がいると大ウソぶっこいてまでギャラの上乗せをしつこくせがみ、ギャラ次第で他所のチームにあっさり移籍したりする。


:ガンナー・ヤンセン(ドルフ・ラングレン)
エクスペンダブルズが誇る傭兵業界きっての人間核弾頭アイドル。
MIT(マサチューセッツ工科大学)を首席で卒業した実はメンバー中最も高学歴のインテリだがヤク中で常にラリっておりチームの信用を完全に失って記念すべきシリーズ第一作目から軍団をクビになりグレた勢いで敵に寝返るもバーニー隊長から射殺されかけ即行で改心する。
……右頬に謎の傷がある。


:ツール(ミッキー・ローク)
エクスペンダブルズのマネージャー兼タトゥーの彫り師。
かつてはバーニーと共に戦場で戦いに明け暮れていたがやがて戦いに虚しさを感じて引退し現在はド派手なテンガロンハットを被ってハーレーを乗り回しブラブラ女遊びに更けている模様。クリスマス以上のナイフの名手でクリスマスとナイフ投げ対決をするが結局の所どっちが勝ったのかは不明。


:トール・ロード(ランディ・クートゥア)
元総合格闘家で卓越した驚異のMMAスキルを持つクリスマスやヤンに匹敵する軍団自慢の戦闘員。
自称「回避性人格障害」でセラピー無しでは生きていけない見た目のわりに弱メンタルで、格闘家時代に負傷して耳がカリフラワーみたいな形になった不運エピソードをひたすらリピート再生してメンバーに困惑を与えている。


:ヘイル・シーザー(テリー・クルーズ)
軍団メンバーで唯一の黒人キャラ。バカみたいにでかいショットガンと彼女(弾丸名オマイヤ・カブーン)で迫り来る敵を次々“真っ赤なソース”に仕上げていく軍団の援護射撃担当。
因みに“妹”もいる。




〔エクスペンダブルズ以外の登場人物〕



:チャーチ(ブルース・ウィリス)
CIAの上級職員で仕事の依頼主。これ以降めんどい汚れ仕事をエクスペンダブルズに押し付けてくるようになる。


:トレンチ・マウス(アーノルド・シュワルツェネッガー)
別の傭兵チームのリーダーでバーニーとは長年競い合ってきた永遠のライバルにして永遠のズッ友。将来の野望は大統領のポスト。




……大体こんな感じのメンバー構成でお贈りする全世界が震えた奇跡のスーパーアクションスター大戦!!



CIAのチャーチの依頼によりエクスペンダブルズに課せられた今回の任務は南米の軍事独裁国家ヴィレーナの実権を牛耳っているガルザ将軍とバックについてる元CIAの腐った愉快な仲間たち全員をまとめて天国へ無事に送り届けること。
だが敵の数はざっと見積もっても300人。こっちはガンナーを除いてたったの5人…。


うん、無理。


長年の戦闘経験から身に付いた的確な判断力により前金を受け取っておきながら任務を途中放棄する方向に決めたエクスペンダブルズ。
たが内通者であるちょいブスヒロインのサンドラが敵に捕まり顔面パンチ水攻め根性焼きが楽しめるヴィレーナ名物短期集中フェイシャル拷問を受けさせられている事を知ったエクスペンダブルズは任務続行へ。
敵地にこっそり侵入し爆弾をあちこち仕掛けて爆破するだけのスッカスカの作戦1つ立てて金でも名誉でもなくちょいブスヒロイン一人のために男たちは自分の命を“使い捨て”にして見切り発進する!!




男の見本シルベスター・スタローンを筆頭に共演なんてまずないと思っていたアーノルド・シュワルツェネッガーやジェット・リー、まさかのゲイリー・ダニエルズまで含めた
自分の人生に多大な“悪影響”を与えてくれた歴代アクションスター達の奇跡の共演が実現したオヤジだらけの大運動会「エクスペンダブルズ」公開から早6年……。

ちょうど6年前の今頃、エクスペンダブルズの公開日を前にYouTubeにupされた海外版トレーラーと日本版トレーラー、更にスタローン本人のトレーニング動画をヘビロテで再生し悶々としながら「まだかな~まだかな~」と待っていたら直前に突然の悲劇が!

財布を盗まれ、バイト先のオーナーと社員が揃って夜逃げしたせいで職を失い、ルームシェア先から追い出され、エクスペンダブルズの試写会に応募したら何を間違えたのか「十三人の刺客」の試写会に当選したり(全部実話です)エクスペンダブルズが控えているこのタイミングに立て続けに不運が襲いかかってまるで「その男ヴァンダム」のヴァンダムのように何かを色々と失い「崖っぷちの男」以上に崖っぷちに追い込まれた俺は「神はなぜ俺にこんなヒドイ仕打ちを!?もうエクスペンダブルズを観に行く気分じゃなくなった…」と言いつつも初日の朝から観に行った訳ですがもうあの興奮と感動は未だに忘れられません!
なんせジェット・リーよりドルフ・ラングレンの方が強いっていう衝撃の事実発覚と同時に「人生苦もあれば楽もあって、ドルフがフェイフォンを倒す事だってある!」と、逆境から這い上がれとスタローンから映画を通じて闘魂注入された俺はロッキーのBGMをバックに殺されたコーバオの仇を討ちにハチマキ巻いて戦いを決意するランボーのような闘争本能剥き出しのハングリーな精神で前へと突き進んだ結果……、

月3万の物置みたいなワンルームマンションに住み、新しい職場で働く事になり安い賃金で残業から夜勤までやらされる“社畜”となって良いようにこきつかわれる幸せな日々を過ごすくらいに見事立て直す事が出来ました!(≧u')v

6年前は言えなかったけど今なら言える、「エクスペンダブルズ」を作ってくれてありがとうスタローン!
……ただそれが言いたかっただけ。